社内SEなら読んでおくべき!ネットワーク参考書8選
これまでに読んだ参考書を紹介していく。今回はネットワーク編。
難易度やコメントはあくまで主観です。
昔は紙の本で読むことが多かったが、技術書は厚い本が多いので、本棚が圧迫されるのと持ち運びが大変ということもあり、最近はほとんど電子書籍で読んでいます。超便利!
ネットワーク全体の基礎
おうちで学べるネットワークのきほん
難易度: ★☆☆☆☆
タイトル通り、自宅PCの設定を見ながらネットワークの仕組みを知るという本。
一般的な自宅のPC環境で実際に手を動かしながら学ぶことができるので、自習する初学者にとってイメージがしやすい作りになっている。
他の入門書で挫折した人も、この本で再チャレンジしてみるといいかもしれない。
ただし、初学者を対象としているということもあってか、300ページ越えの本としては内容が薄く、文章がやや冗長気味。
タイトルにもある通り当然ながら、企業で使用しているような環境の話は出てこないので、業務でネットワークに関わる人にとってはこれだけでは足りないので、他の本も続けて読んでいく必要はある。
ネットワーク超入門講座 第3版
難易度: ★★☆☆☆
本の作りとしては、業務でネットワークに携わる人を意識したものになっており、ネットワーク機器の実物写真や図が豊富でイメージがしやすいので、はじめて読む本として最適。
現場で使用されているLANやL2SW、ルータ、ファイアウォールがどのような役割をもっているかという基本的なところから、L3SWとルータの違い、VoIP、無線LANの電波干渉やセキュリティの話まで書かれている。
また、企業の規模による違い(小規模の拠点ではこうだが、中規模、大規模クラスの拠点ではこうする等)の説明もあり、様々な利用シーンが想定できる。
私はこれで業務におけるネットワークの基本を身につけた。
ネットワークを専門にする人にとってはどうなのかわからないが、社内SEとしては入門書として最適だと思う。
この本でざっくり学んだ後でTCP/IP等の理論的なことを勉強すると理解がより深まるだろう。
マスタリングTCP/IP 入門編 第5版
難易度: ★★☆☆☆
超定番。
大学で私とは別の研究室で輪講の教材として使われているところを見たことがある。 ネットワークを専門にしているベテランでも何度も読み返していると言っていた。
誰もが読んでいる本なので、目を通しておいた方がよい。昔からある本で、第5版まで出ていることからも売れ続けていることがわかる。
ただし、教科書チックな作りなので人によって(特に初学者にとって)は読みづらいかもしれない。
私は、初学者の時はあまり読む気になれず本棚に置いていたが、ある程度知識をつけた状態で応用情報技術者試験の勉強をしているときに読み返したら、一通り必要なことが書かれていてわかりやすくまとめられていると感じた。
あっさりとまとめられている感もあるので、業務や高度試験で必要な人が理解を深めるためには、他の書籍等で補う必要はある。
ネットワークはなぜつながるのか 第2版
難易度: ★★★☆☆
ブラウザにURLを入力してからWebページが表示されるまでの道筋をたどりながら、その裏側で働くTCP/IP、LAN、光ファイバなどの技術を説明していくという本。
バラバラだった知識が繋がる良書である。
ただし突然知らない用語が出てきて、注釈に後の章で説明しますというのが多いように感じたので、初学者には少し読み進めにくいかもしれない。1冊目というより2冊目以降に選んだ方がよいと感じた。
実際に設計・構築する上で役立つ本
ノンエンジニアのための社内ネットワーク施工・構築ガイド 20~40人規模のLAN環境を自分で作ろう
難易度: ★★☆☆☆
実際に小規模LAN環境を構築する上で役立つ本。
理論ばかり書き綴られている本とは違い、具体的にどう考えて設計、機器の選定、調達、LAN配線工事、機器の設定、監視環境の整備していけばよいかが書かれているので、周りに聞く人がいない中でやっていく上で参考になる。
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
難易度: ★★★☆☆
ネットワークに関わる仕事をするのであれば読んでおくべき。
実践に則した内容に絞って、各レイヤーごとに詳しく説明されている。
本当の入門者には少しハードルは高いので、他の入門書である程度知識を得た上で読んだ方がよい。
ヤマハルータでつくるインターネットVPN
難易度: ★★☆☆☆
実際にヤマハのルータを使用して拠点間のIPsec VPNを構築しようという本。
いきなりVPNについてから始まるので、ネットワークの基礎知識はある程度必要。
総合
日経NETWORK
難易度: ★★★☆☆
参考書というか月刊誌。
初心者向けの記事だけでなく玄人向けまでカバーしているので、毎月全部読み切るのはかなり気合いがいるので、パラパラとめくって、興味がわいた記事だけを読む形になると思われる。
ただし初心者向けの記事だけを読むのであれば、他の入門書を読んだ方が体系的に学べるので、ある程度経験を積んでから知識の復習や漏れを補うのに向いている。
冊子の定期購読していると、無料で電子版が手に入る。
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